所有している車を廃車にする場合、他県ナンバーがついた車を持っている人は、その手続きについて悩むことがあるかもしれません。
そもそも、他県ナンバーでも廃車はできるのか、廃車にする場合どのような手続きが必要なのかなど、いろいろな疑問が出てくるでしょう。そこで、他県ナンバーがついた車を廃車にできるのか、廃車できる場合はその手続きについて、解説します。

他県ナンバーの車でも廃車はできる

そもそもナンバープレートとは、どのような役割を担っているのでしょうか。ナンバープレートは、その車の用途やどこに住んでいる誰の車なのかを表しているものです。

よって、車の持ち主の所在地とナンバープレートに書かれている地名は、一致させる必要があります。例えば引っ越しなどをして、他県に住所が変わった場合、住所を変更した日から15日以内に「変更登録」する必要があります。

では、この15日以内に車を廃車することは可能なのでしょうか。実は、住所変更から15日以内の、変更登録を行っていない車でも、廃車をすることは可能です。宮城県に住んでいる人が岩手県に引っ越した場合、仙台ナンバーから盛岡ナンバーに変えたり、手続きのために宮城県に戻ったりしなくても、岩手県で廃車をすることが可能です。

それ以外にも、外出中に他県で車が故障した場合、そのまま他県の廃車買取業者に依頼して、処分することができます。

居住地が異なる場合の手続きは?

引っ越しなどをして今までと居住地が異なる場合、他県ナンバーの車を所有していることになります。こういった他県ナンバーの車の廃車は、「移転抹消(転入抹消)」の手続きを行います。移転抹消とは、自動車検査証(車検証)に書かれている所有者の住所と、居住地が異なる場合に行う抹消登録の手続きです。

引っ越しをした場合、引っ越した先の住所を管轄する運輸支局や検査登録事務所で手続きを行います。
手続きの際は、転居先に住んでいることを証明する必要があるので、申請時に住民票を提出します。
住民票は、発行後3か月以内の、マイナンバーが記載されていないものを用意します。写しでも問題ありません。また、住民票だけでは住所の移り変わりが確認できない場合、住民票の他に住民票の除票や戸籍の附票、戸籍謄(抄)本を用意します。

廃車を業者に依頼する場合

廃車を業者に依頼する場合は住民票以外にも、所有者の印鑑証明書(発行から3か月以内)、印鑑証明書の印鑑(実印)、車検証、ナンバープレート(2枚とも)、解体報告記録や移動報告番号が必要です。移動報告番号などは、リサイクル券(使用済自動車引取証明書)などで確認できます。また、代理人が申請を行う場合は、印鑑証明書の印鑑(実印)が押された委任状も用意します。

自分で抹消登録を行う場合

自分で抹消登録を行う場合は上記と合わせて、手数料納付書(運輸支局や検査登録事務所の窓口に設置)、永久抹消登録申請書(国土交通省のホームページからダウンロードするか、運輸支局や検査登録事務所で入手)、自動車税・自動車取得税申告書(自動車税事務所で入手)が必要です。

必要な書類を準備したら、運輸支局や検査登録事務所で手続きをします。まず、ナンバープレートを返すと、手数料納付書に返却確認印が押印されます。そして、必要書類を提出すると「抹消登録証明書」が発行されて、廃車の手続きは完了します。

次に、自動車税事務所で自動車税の抹消申告を行います。
抹消申告を行わないと、廃車した翌年以降も自動車税が発生するので忘れずに抹消申告をする必要があります。

県外の外出先で車を処分する場合はどうすれば?

県外の外出先で車を処分する場合も、引っ越しの時と同様に住民票が必要となります。また、県外の運輸支局や検査登録事務所は、車の所有者の居住地を管轄していないため、そこで移転抹消の手続きはできません。そのため、自宅に戻ってから、移転抹消の手続きを行います。

ただし、外出先の廃車買取業者に車のレッカー移動や処分を依頼することで、自分でレッカーの手配をする手間がはぶけます。この際、ナンバープレートは抹消登録の手続きに必要となりますので、忘れずに持ち帰ります。

この後の流れは、普通の抹消登録の手続きと同様です。

まとめ

他県ナンバーがついた車の、廃車手続きについて解説しました。しかし、廃車は普段あまり行わないことであり、廃車手続きも煩雑であるため、戸惑うこともあるかもしれません。

宮城県や岩手県に引っ越してきた方、宮城県や岩手県に滞在中に車が故障した方へ

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